以前はXPやVistaなどのパソコンで多く受けていた御相談なのですが
購入してから数年経過したWindows7パソコンが何をするにも遅くなったと仰られる方がいます。

パソコンの使い方を伺ってみると、昼間や夕方辺りに暇な時間に少しネットやメールで使用、たまに動画を見たりするくらいで、使用後はシャットダウンしており、特にヘビーな使い方をしているわけではないのに何でこんなに重くなったのか分からないとのこと。

数年経過しているので様々な原因も考えられますが、ディスクの断片化が起きている事が原因であるケースが多いです。

このディスクの断片化はデフラグと言う操作を行なう事で解消できるのですが、Windows7は基本的には自動的に行なってくれます。
但し、デフォルト設定では毎週水曜日の午前1時になっています^^;

ただ、水曜日の夜中の1時にパソコンの電源が入っていないと絶対にデフラグされないという事になってしまいますので
「指定された時間でなくとも3分間アイドル状態になっていればデフラグを行なう」
ようにタスクスケジューラという機能で設定されています。
つまり、パソコンがスリープ、休止状態などになっていない状態で3分間操作をしていなければデフラグを実行してくれるはずなのですが・・・

しかし、このタスクスケジューラの設定にも落とし穴があります。

実はこのタスクスケジューラに設定されている
「指定された時間でなくとも3分間アイドル状態になっていればデフラグを行なう」
という設定自体が水曜日の午前1時にならないと開始されないのです。
水曜日の午前1時になって開始されたとしても、すぐに再起動やシャットダウンしてしまえば、来週水曜日の午前1時まで開始されません。
つまり水曜日の午前1時以降もパソコンを起動したままで、何も操作せずにスリープにも休止状態にも移行しない状態であればデフラグが実行されるというわけです。

一般の家庭環境でその条件に当てはまる事はまずありません。
例え火曜日~水曜日の明け方まで起きててパソコンを使っているよと言う方であっても、何も操作せず自動でスリープにもならずという方はまずいませんので、デフラグが一回も行なわれないままと言う事は珍しくありません。
今まで多くのパソコンを見てきましたが、デフォルト設定のままですとデフラグが1度も実行された事が無いと言うパソコンも大半です。

注意点として、HDD(ハードディスク)ではなく、SSDを使用されている方の場合、Windows7では色々と面倒な事もあるので原則行なわない方が安全です。
(状況によっては行なっても大丈夫なケースもあります)

設定を何も変えずにデフラグを手動で実行したいのであれば、コントロールパネル→「システムとセキュリティ」→「ハードドライブの最適化」を開きます。
「ディスクデフラグツール」が開きますので、最適化をしたいドライブを選択します。
「ディスクの分析」を押すと、どの程度まで断片化が進んでいるかを調べる事が出来ます。
状況によって色々と違いますが、大まかに言えば断片化の割合が2桁あればデフラグをしておいても損ではありません。酷い場合には40%以上も断片化が進んでいるケースもあります。
実際にデフラグをするには「ディスクの最適化」を押します。
デフラグ実行中にもパソコンを使用する事は可能ですが、動作がかなり重くなりますので、パソコンを使用しない時間を見計らって実行した方が良いです。
一般的には断片化の割合が高いほどデフラグには時間がかかり、数時間かかることもあります。

また、パソコンを起動しているが実際には何の操作も行なわない時間帯があるのであれば、その時間に自動でデフラグを行なうように設定しておくのもいいでしょう。
「毎週土曜の昼12時は電源は入っていても操作はしないので、その時間に自動でデフラグしたい」
と言う場合には、
コントロールパネル→「システムとセキュリティ」→「ハードドライブの最適化」を開きます。
「ディスクデフラグツール」が開きますので、「スケジュールの構成」を押します。
「スケジュールに従って実行する」にチェックが入っている状態にします。
「頻度」は「毎週」に、「日」は「土曜日」、「時刻」は「12:00(正午)」にします。
「ディスク」は「ディスクの選択」を押して、どのドライブで行なうかを指定しますが、通常はCドライブだけで大丈夫です。

タスクスケジューラの設定を変更する方法もありますが、操作に不慣れな方にはお薦めしませんので記載しません。