今回はちょっと雑談です。

「Windows8.1の32bit版と64bit版ってどう違うんですか?」
と聞かれて少し懐かしい事を思い出しました。

ちなみに上記の答えとしては
「64bit版の方が大容量のメモリを扱う事が出来て、状況によっては処理速度の向上も期待できる」
と言うような感じでしょうか。
処理速度の向上については、CPUは64bitのCPUでなければならないわけですし、動作させるアプリケーションやデバイスドライバなどのソフトウェアも64bitとして動作すればの話ですが。

思い出した懐かしい事と言うのは、もう30年近く前のことなのですが、NTTのD70ディジタル交換機システムの仕事にプログラマとして携わっていたことがあります。
プロジェクトと言うかシステム自体が巨大過ぎ、当時ですらシステム全容は理解できないままでしたので、今となってはほとんど何も覚えてません(笑)

当時の記載としては「D70ディジタル交換機システム」・・・「デジタル」ではなく「ディジタル」という表記が正しいのです^^;
読み方も「ディーナナジュウ」とかではなく「デーナナマル」でした。
このD70ディジタル交換機自体が開発されてから4~5年程経過した頃だったでしょうか、当時の現役の最新交換機であり、プログラムのメンテナンスとバージョンアップが主な仕事でした。
と言ってもNTTに加え、交換機メーカー4社共同のプロジェクトの一人でしかなかったわけですが。

確か、このD70はCPUが32bitと先輩に教えて頂いて
「おお、32bitなんだ! すっげ~!!」と感激した覚えがあります。
でも、最新鋭の機種なのに作成したアップデートパッチをテスト用交換機にあてるには紙テープとか紙パンチカードを使用してました。(交換機本体で読み取るわけではありませんが)
ある程度のアップデートパッチが溜まったら8インチのフロッピーディスクに記録して交換局に持って行ったりしてました。嵩張るので大変でした。
オープンリールの大きな磁気テープを持って交換局に電車移動するのはもっと大変でしたが(笑)

当時のパソコンはまだ8bitのCPU搭載機が殆どで、日本ではPC-9801シリーズで16bitのCPU搭載機種が出た頃ではなかったかなと思います。
そのPC-9801シリーズも標準搭載メモリも128~640KB(キロバイト)程度でしたし、5インチのフロッピーディスクドライブ搭載機種でも30万円以上で、ハードディスク(20MB程度、誤記では無く20メガバイトです)が搭載されている機種は70~80万円程という高価な物で憧れでした。
フロッピーディスクドライブさえ搭載されていない機種も多く、カセットテープにプログラムを保存するのが普通の時代でしたから。
記憶が定かではありませんが、Windowsも1.0がやっと発売されたかされないかくらいの頃だったような気がします。

現在ではスマートフォンでも、64bitのCPUでRAMも4GBのハイスペック機種もあります。

そう考えるとすごい時代だな~と言うか、歳取ったな~と言いますか・・・